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グリズリー(ひぐま)への注意



 まず、グリズリーは何千年もの昔からアラスカの住民であり、ここでは人間は単なる訪問者であることを認識すること。
 デナリ国立公園においては、1917年に開園されて以来現在までグリズリーによる死亡事故はないが20件程の傷害事故が起きている。アラスカでキャンプやハイキング、トレッキング、またカヌーやラフティングをする場合は、グリズリーに遭遇することの無いよう用心したい。広大な大原野では、何処にグリズリーが出没しても不思議ではない。突然グリズリーに出会うと言うことが最も危険なので、特に下記の事を守って行動すること。ムースにも同様の注意を払う必要がある。
1.熊の足跡や苺類の混じった糞、地リスの巣や木の根を掘り起こしたばかりの跡を見つけた時は、近くに必ずグリズリーがいる可能性がある。

2.地リスの多い所、川と川の間の辺りは注意を要する。たとえロッジの近くと言えどもグリズリーの出現可能性あり。

3.灌木(低い木)や背の高い草が繁った見通しの悪い所を歩く時は、大声で話をしながら歩く、ベルを振る、空き缶に石を入れて鳴らす等、グリズリーにこちらの存在を知らせること。但し、口笛は他の動物と間違われ、グリズリーが逆に近づいて来る危険があるので止めること。

4.風向きを調べ、熊を見掛けたら通常は熊より風下を歩く。状況によっては、見通しの悪い所などでは風上を歩いてグリズリーに人間の存在を知らせ、立ち去らせせるという方法もある。グリズリーは眼よりも鼻が良くきく。しかし、香水やデデオドラントは逆にグリズリーを呼び寄せることになるので絶対に身に付けないこと。女性の場合、ブルーデイは特に清潔にする必要がある。

5.子連れのグリズリーは最も危険。子供のグリズリーを見掛けたら必ず近くに親が居るので、出来るだけ熊たちとの距離を離す。グリズリーは10メートル離れていても人間の気配を感じ取る。

6.野性動物に餌を絶対にやらないこと。地リス等に餌をやって呼び集めると、そこへグリズリーを招くことになり大変危険である。

7.万一、グリズリーに10メートル程の距離で遭遇した場合、騒がず、両手を上に挙げてゆっくり振りながら、低いしっかりした声でグリズリーに「お前には興味は無いよ」などと話し掛けつつ後ずさりすること。決して駆け出さないこと。駆けるとグリズリーは時速65キロのスピードで簡単に追いついてしまう。

8.最悪、襲われた場合は、その場に死んだマネをしてうづくまり、首や腰の骨を殴られないように注意する。多少の余裕があれば、木にのぼるのも良い方法だが、グリズリーは3メートル位の高さまで手が届く。


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