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ナムチェバザールから
ホテル・エベレスト・ビューへ


ローツェ黎明15cm
ナムチェバザールは標高3440メートル、酸素濃度は平地の66%しかない。走り回ると酸欠になるので、ゆっくりと行動するように注意を呼びかけた。

ロッジはオープンして間もない綺麗な施設で、各部屋にはシャワーも付いている。昼食後は、村の散策だ。上空は雲が立ち込めたので丘の上からの展望はあきらめ、みやげ物屋など見てまわった。毛糸の帽子は、250ルピー(500円)程度で販売されている。
食事前に全員酸素濃度のチェックをしたところ、数値が80を下回っている人が3名いたので1時間の酸素吸入を勧めた。

翌朝は、快晴であれば夜明け前に丘の上からヒマラヤの展望を見る予定だったが、霧が出ていて中腹で待機となった。霧の合間から赤く染まった5000メートル級の山が少しの時間見えただけの朝だった。ロッジに戻り朝食をとり、石楠花が群生する林を目指し出発する。
馬でシャンボチェに下る
急登を避けて、右手に山腹を回りこむように進む。右の対岸にはタムセルク(6608メートル)の秀峰が聳え立ち壮観だ。

キャンズマを過ぎ分岐の先にあるサナサの外れに、満開の石楠花が咲いていた。日本でいうアズマシャクナゲを濃くしたような色だが花の多さには驚かされ、しばしお花見と相成った。

分岐に戻り、整備された道をクムジュン村まで高度を上げた。昨年、真冬にここにやってきた時にはあたり一面銀世界が広がっていたが、今回はとても暖かいので快適だ。

食堂で昼食をとりお寺見物をした後、小1時間の登りで目的のエベレスト・ビュー・ホテル(3780メートル)に到着した。霧が立ち込め展望がきかないが、明日への期待が高まる。

夕食前に酸素濃度をチェックしたところ、6名が80以下の数値を示していた。そこで、頭痛や食欲不振の人には、酸素吸入を勧めた。
翌日は、晴れそうで晴れない写真撮りには物足りない1日となったが、もう1泊するのでチャンスはまだ残されていた。 食事は本格的日本食を出してくれるので、酸素が薄いこと以外は滞在に関しても問題はない。

朝日に染まる5峰 さて、翌朝もまた霧が発生していたが、ホテル脇の丘の上で太陽がチベット方面から昇るのを待った。エベレストの右隣りのローツェ(8511メートル)の稜線が赤く染まる。

やがて真後ろのコンデリ(6093メートル)に陽があたり雲上に浮かび上がる。壮麗な朝の儀式だ。
一同ヒマラヤの景色を思う存分堪能した。

帰路は急坂を馬で下るのは危険と判断し、数日前からヘリを飛ばすように交渉した。 幸い航空規制が解かれ、3700メートルのシャンボチェまで馬で下ればヘリが迎えに来ることになり一同安心した。 「馬で行くヒマラヤの旅」、熟年向きエコツアーの一つとしてお勧めしたい。